Entrance Stepping Stones and Threshold
エントランス踏み石及びつくばい
Teak Solid Wood Washbasin with Hand-carved Water Receptacle Area
チーク無垢洗面台 水受け部分手彫り仕上げ
Decorative Columns with Hand-carved Round Chisel Finish
装飾柱 丸ノミ手彫り仕上げ
Copper Foil Verdigris Decorative Panel
銅箔緑青装飾パネル
エントランスの踏み石は、当初全て手彫りで計画されていましたが、予算の都合上中国産の石板材に変更されました。真四角の踏み石となった為に加工が必要という判断がなされ、手作業で古い風格のある踏み石のムードを演出する工程を経ています。
蹲は能勢石を切り出し、正面に自然の風合いを活かしながら滴る水が時を経て苔むす美しさを演出し滴る水は給水管からLEDに直接照らされ天井に水の波紋を映し出す設計になっています。
アサメラ無垢材を繊維と交差するように丸ノミの手彫りで仕上げています。短い繊維長のアサメラは彫り跡が荒れやすく不向きな材料ですが、丁寧に一彫り一彫り彫り跡を美しく仕上げていく事で真上からの照明の効果がひときわ際立つデザインになっています。不向きな材料が見慣れぬ効果を生み出す一例のように感じています。
洗面台には、最も水に強い素材として知られているチークの無垢材を使用し、手彫りで洗面ボウルを制作し、丸彫りのノミ跡が自然な水の流れを生み出します。仕上げの塗装は硬質ウレタン樹脂で仕上げられており、十分な強度を保つ事が出来ます。
緑青の装飾パネルは戸袋を兼ね、木製パネルに麻布を全面に貼り、銅箔をグリッド状に丁寧に上張りし、さらに緑青を吹かせてアクリル塗料でコーティングしています。和室の趣に、戸袋が襖絵のような効果をもたらし落ち着いた装飾になっています。